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ゲゲゲ・10週目の想い出

2010/12/28 Tue 02:31

10週目は嬉しい事と悔しい事が交差する話でした。
布美枝さんの妊娠というおめでたいニュースの一方で村井家の経済状況は悪化する一方です。
そんな状況に困惑してしまう茂さん。原稿料を回収できず立ち退きを迫られたりする中で子育てなんて想像出来なかったのかもしれません。

特に税務調査員に疑われるシーン、私は台本を読みながら「こんなにも報われず、理不尽な事があるのか」とやりきれない気持ちになってしまい、「闇の続く街」を書きました。
どこまでも続く出口の見えない暗闇、その暗闇に突き落とされた理由さえ分からない・・・といった不条理感にあふれた曲。
税務調査員の言動、投げ付けられる質札、悔しさと憤り、この曲では物事の残酷さを冷静に伝えなければ意味がないように思いました。何かひっかかるようなメロディーとハーモニーが不遇な状態をよりリアルにするのではないか・・・そういう経緯で出来た曲が「闇の続く街」です。
2回目のレコーディングのための30曲を書いている時はどうにもならない「もどかしさ」といったキーワードも頭の片隅にありました。漫画家魂と共に常に付きまとう「もどかしさ」も、この時期の茂さんを駆り立てていたのかもしれません。


窪田ミナ

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ゲゲゲの音楽・想い出 by mina | コメント(0)

ゲゲゲ・9週目の想い出

2010/12/25 Sat 05:13

9週目。信頼出来る編集者、きちんと支払われる原稿料、溢れ出る新作のアイデア。そんな矢先の深沢さんの病。
名前を変えて苦手な少女漫画を描く茂さんはどんなに辛かったでしょう。失礼な編集者に嫌味を言われる布美枝さん、必死に気遣う姿が健気でした。
形は違っても好きな絵を描く事に変わりはない、という茂さんの強い信念には感動しました。

斜陽を迎える貸本漫画。逆風が吹き荒れています。
そんな状況を象徴するかのようなシリアスな曲をたくさん録ったのが2回目のレコーディングでした。4月の中旬、放送が始まってまだ間もない頃です。
茂さんの漫画に対する真摯な姿勢と情熱、世の中から取り残されるように追い込まれてゆく二人。厳しい境遇にひるむ事なく漫画に打ち込む茂さんの強さとそんな彼をずっと支える布美枝さんのひたむきさには、私も大いに鼓舞されました。不屈の精神に励まされて書いているような感じ。

曲のオーダーはそれぞれどのようなシーンに付けられるか一応最初に想定されていますが、(長い作品では特に)違うシーンで使われる事も多々あります。そういう場合にも対応出来るように、なるべくひとつの意味合いに限定されない曲を作るようにしています。例えば、「強さ」「優しさ」といった曲調の中にも様々な表情が感じられるようにメロディーにダブルミーニングを与えたり、曲の流れに微妙なグラデーションを付けたりといった事ですが、この場合オーケストレーションやアレンジも重要になってきます。作曲と同時にこの辺りの事も考えています。

ひとつのシーンでも登場人物の心情が刻々と揺れているように、一曲の中にも細かい「揺らぎ」のようなものが表現出来ればいいな?と思いながら毎回曲を作ります。
とても難しい事ですが・・・この「グラデーション」が状況や人物の心情にもっともっときめ細かく寄り添えるように、いつかなりたいものです。


窪田ミナ

ゲゲゲの音楽・想い出 by mina | コメント(0)

ゲゲゲ・8週目の想い出

2010/12/18 Sat 23:30

8週目、とうとう父・源兵衛さんがやってきます!
懐かしいチヨちゃんに再会出来たのも嬉しかったです。

そして三海社の深沢さんとの出会い。作品の良さを本当に理解してくれる編集者に出会える事ほど幸せな事はないでしょう。
それと反対に太一君の失恋は太一君本人にも美智子さんにもつらい出来事でした。
安来の両親も娘を想う気持ちは同じ。いつもどこかで心配したり応援したりしてくれる人がいる事の有り難さが心にしみました。

私が一番好きなのは、サイン会の集客のからくりを知ってしまった父に反論する布美枝さん。
一番近くで苦労を見て、茂さんを誇りに思っているからこそあんなに力強い言葉が出てきたのだと思います。
信頼し合っている本当の夫婦の姿を見て涙があふれてきました。
「旅立ちの風」「光に包まれて」「茂のテーマ」はこういうあたたかいシーンにいつも使って頂いているのですが、前にも書いたようにますますパワーを発揮させてもらっているように感じます。有り難いことです(笑)

色々な人のそれぞれの想いがストレートに伝わってくるエピソードに、音楽が寄り添える事を改めて幸せに感じた想い出深い週でした。


窪田ミナ


ゲゲゲの音楽・想い出 by mina | コメント(0)

ゲゲゲ・7週目の想い出

2010/12/13 Mon 23:51

7週目は「水木しげる」の名付け親でもある紙芝居屋の音松さんとの再会。
布美枝さんが出会う前の茂さんのエピソードもたくさんありました。

週を通して懐かしさの中にもどこか不穏な空気が流れていたのが印象的でした。
昔お世話になった音松さんを懸命にもてなす二人。紙芝居がうまくいっていない事をなかなか言い出せない音松さん。なけなしのお金を渡す場面、あたたかい気持ちになりました。
余談ですがちょっと笑える貧乏の曲「木の葉と小判」という曲(この週には使われてませんが・・・)のタイトルはこの週のエピソードから頂きました。

重苦しい空気に合わせて「暮靄」「夜雀」「暗夜の疾走」「あやかしの悪戯」などちょっと怖くて、怪しい雰囲気の曲も多用されていました。この作品はこういう雰囲気の曲のオーダーがたくさんあって、考えている時はなかなか大変だったのですが書き始めると色々アイデアが出てくるのが自分でも不思議でした。
これらの曲のうちいくつかは、ベースとなるトラックをプログラミングしながら生のオーケストラを書いていく手法を採用。この作戦、よく使うんですがなんだか面白い思考回路になるのです。プログラミングだけの曲、オーケストラだけの曲を作っている時もそれぞれ全然違う頭の使い方をしているようなのですが、両方を組み合わせる時は予期しなかった音像が生まれることがまれにあって、それがうまくいくとなんとも嬉しいのです。

九州へ旅立った音松さんが少しでも長く紙芝居を続けられる事を心から願ったちょっと切ない7週目でした。


窪田ミナ

ゲゲゲの音楽・想い出 by mina | コメント(0)

ゲゲゲ・6週目の想い出

2010/12/11 Sat 05:38

スタッフによる使用楽曲報告が早いペースでアップされてるのに頭が下がります(笑)
私の感想ブログが遅れがちですみません。
今日もお付き合い下さい。

茂さんの漫画人生を支える事になる良き理解者、戌井さんの登場!
鬼太郎が一度打ち切りになりながら、また復活する素晴らしい週のエンディング。

この週は「勇気と希望」が何度か使われてますが、この曲は布美枝さんがここぞという時にパワーを発揮する時を想定して作った曲。意を決して自分の中にある勇気を振り絞って何かに立ち向かうイメージです。徐々にパワーがみなぎっていく過程を大事に書いているのですが、この後布美枝さん以外の登場人物にも使われます。希望を見出すシーンが音とシンクロしているのを見ると嬉しくなります。

「ラバウル」も初登場しました。戦争での壮絶な体験を回想するシーンですが、書いている最中は辛かった。戦争の惨さを伝えつつ、どこか客観的に音にしたいと考えていました。茂さんが戦争での傷をあらゆる意味で受け入れている強さを表したかったのです。

漫画を手伝うようになる手先の器用な布美枝さん。本当の二人三脚ですね。
最後に「茂のテーマ」が使われて嬉しかったです。二人の絆が少しずつ深まっていくいいエピソードでした。


窪田ミナ



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